ヨーグルト風味の駄菓子と聞いて、誰もが思い浮かべるであろう『モロッコ ヨーグル』。
駄菓子屋さんの定番のお菓子ですよね。一度は食べた事があるのではないでしょうか。
しかしどうして「モロッコ」?ほんとうにあれはヨーグルトなの?と謎多きお菓子。
そこでモロッコ・ヨーグルの秘密に迫ります。意外な事実があることがわかりました。
Contents
1.ヨーグルトの駄菓子といえば「モロッコ・ヨーグル」
懐かしのモロッコヨーグルですが、少し謎に包まれた存在ですよね。
2020年現在での価格と気になる賞味期限を調べてみました。
1-1.モロッコヨーグルの価格は?
モロッコヨーグルは2020年2月現在の価格で、1個20円です。
大きなサイズのジャンボヨーグルは、1個200円。
ジャンボヨーグルはオープン価格として発売されていることもあり、販売店で価格に差が出てくることもあるでしょう。
いずれにしろお手頃な価格で懐かしさを味わえるのは間違いありませんね。
1-2.モロッコヨーグルの賞味期限は?
モロッコヨーグルの賞味期限は、120日(約4ヶ月間)です。
賞味期限とは、安全においしく食べられる期間として定められた期限を指します。
数日であれば賞味期限を過ぎても食べられますが、開けたらできるだけ早く食べることをおすすめします。
モロッコヨーグルは、直射日光・高温多湿を避けて保存しましょう。
2.モロッコヨーグルの製造元
モロッコヨーグルの製造元は大阪府大阪市にある「サンヨー製菓株式会社」です。
事業内容は「菓子の製造及び、製菓機械の製作販売」としていることから、お菓子以外にも機械を製作していることを知っている方は少ないのではないでしょうか?
お菓子はモロッコヨーグル以外にも、フィンガーチョコ・ソフトチョコ・ウィスキーボンボンなどを製造・販売しているようです。
3.モロッコヨーグルはヨーグルトではない!
モロッコヨーグルは「ヨーグル」という名前がついていますが、皆さんが普段食べているヨーグルトとは異なります。
ヨーグルトの定義としては、「牛乳・やぎの乳に乳酸菌を加えてクリーム状にした食品」です。
一方モロッコヨーグルの原材料は、
- 植物性油脂(ショートニングとの記載商品もあり)
- 砂糖
- ブドウ糖
- 酸味料
- コーンスターチ
- 甘味料(ステビア)
- 調味料(アミノ酸)
- 食塩
- 香料(オレンジオイル)
- 乳化剤(原材料の一部に大豆を含む)
となっており、乳や乳酸菌は入っていませんでした。
これによりモロッコヨーグルはヨーグルトではない!ということがわかります。
モロッコヨーグルのフタになるビニールに書いてあるので、チェックしてみてくださいね。
ちなみにモロッコヨーグルは自分でも作ることができます!
この記事の後半にレシピを紹介するのでそちらも要チェックです。
4.モロッコヨーグル誕生のきっかけ
製造元であるサンヨー製菓では、モロッコヨーグル以前の主力商品がチョコレートで「夏には溶けてしまって売れない」ということから誕生しました。
夏にも美味しく食べられる駄菓子の需要があるということで、酸味が効いてさっぱりとしたモロッコヨーグルを開発。
最初はなかなか売れなかったモロッコヨーグルですが、徐々に「美味しい」という口コミが広まり大人気商品となりました。
今ではサンヨー製菓以外にも、ダイケン製菓所・イトウ製菓がモロッコヨーグルの類似品を販売しています。
5.ネーミングの由来
地中海沿岸にある国「ブルガリア共和国」はヨーグルトで有名なことから、モロッコヨーグルは、地中海に少しだけかかっている「モロッコ王国」のイメージを取り入れたことによるものだそうです。
実際にはブルガリアとモロッコはとても遠い国なのですが、サンヨー製菓の先代の社長により、モロッコヨーグルの名前が付けられました。
6.当たりの確率
モロッコヨーグルの当たりの確率は約18パーセントから20パーセントです。
卸売りの80個入りのモロッコヨーグルのうち、当たりは14個から16個とされています。
約20パーセントの確率でいうと、5個買うと1個は当たりが出るという計算になりますよね。
また、モロッコヨーグルスーパー80には当たり・はずれはついていません。
7.ジャンボサイズがある
モロッコヨーグルのジャンボサイズである「ジャンボヨーグル」は、なんと通常の11倍の大きさです。
通常のモロッコヨーグルは約4g、ジャンボヨーグルは43gもの大容量!
ジャンボヨーグルが大好きな方にとってはまさに夢のような商品ですね。
8.美味しい食べ方
モロッコヨーグルはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、ネットにはさまざまなアレンジレシピが投稿されています。
最も定番なのは、トーストに塗って食べる「ヨーグルトースト」です。
ジャンボヨーグルが発売されたきっかけは「モロッコヨーグルをトーストに塗って食べたい!」という消費者の声でした。
たしかに、甘酸っぱさとシャリシャリとした舌触りはトーストにもマッチしそうですね。
原材料である植物性油脂はマーガリンと同じなため、食パンに塗って美味しく食べられるのも頷けます。
手軽にモロッコヨーグルのアレンジが試せるのは「リッツ」「ルヴァン」などのサクサクとしたビスケットに乗せて食べる方法です。
どちらのお菓子もそのまま食べても美味しいのですが、モロッコヨーグルのほかにバナナやイチゴなどのフルーツを乗せても美味しそう。
大容量のジャンボヨーグルがあれば、さまざまなアレンジができそうです。
みなさんもいろいろ試してみてはいかがでしょうか?
9.どこで買う?
- モロッコヨーグル
モロッコヨーグルは、駄菓子屋さんはもちろんスーパー、ネットショップでも購入できます。
「フルーツヨーグル」「ヨーグルスーパー80」「ジャンボヨーグル」の名前で発売されているのが、元祖であるサンヨー製菓のモロッコヨーグル。
スーパー向けの商品として「ヨーグルランド」という名前でも発売されています。
地域によっては販売されていない可能性もあるので、ネットショップで購入するのが確実かもしれません。
パンに塗って食べてみたい方、アレンジレシピに挑戦してみたい方は、こちらのジャンボヨーグルがおすすめです!
10.モロッコヨーグルを自分で作ってみよう!
実はあのモロッコヨーグルが自分で作れることをご存じですか?
「ジャンボヨーグルが売っていない!」「自分で懐かしの味を再現したい!」という方は下記のレシピを参考に作ってみましょう。
とても簡単に作ることができますよ。
手作りモロッコヨーグルの材料
- ショートニング(植物性油脂) 220g
- 粉砂糖or上白糖 220g
- コーンスターチ
- クエン酸 小さじ2杯(味を確認しながら)
- ブランデーエッセンスorラムエッセンス(お好みで)
これらの材料は一般的なスーパーで購入できます。
クエン酸・ブランデーエッセンス・ラムエッセンスは少しずつ入れながら味の調整をするとよいでしょう。
お子様が食べる場合にはブランデーエッセンスなどは控えめ、もしくは入れなくても味を再現できそうです。
手作りモロッコヨーグルの作り方
- ショートニング、砂糖をボウルに入れてヘラでしっかりと混ぜ合わせる
- 1が均一に混ざったら、クエン酸・ブランデーエッセンス(もしくはラムエッセンス)を少しずつ入れる
- 様子を見ながら少しずつコーンスターチを加える
手順はたったこれだけ!とても簡単ですよね。
コーンスターチを加えることで油分が加わるため、ふわっとした食感が生まれるようです。
ショートニングと砂糖がなかなか混ざりにくいので、1/3ずつ入れて混ぜると簡単に混ぜられるでしょう。
ふんわり感を出したいときはヘラで混ぜた後、泡立て器で空気を入れながら混ぜると良いという口コミもありました。
手作りモロッコヨーグルの感想
上記の材料で作られたモロッコヨーグルは、
- シャリシャリしているけど甘酸っぱさがあってモロッコヨーグルそっくり!
- 本物に近い味がする
という感想がありました。
ブランデーエッセンスやラムエッセンスの代わりに、ポッカレモンなどの酸味のある果汁を入れても美味しいかもしれませんね。
11.まとめ
謎に包まれたモロッコヨーグルの正体は、とてもシンプルな原材料でした。
意外な誕生秘話、ネーミングの由来を知るとまたモロッコヨーグルを食べたくなったのではないでしょうか?
そのまま食べるのもよし、アレンジレシピを試すのもよし、あなたの好みのモロッコヨーグルの楽しみ方を見つけましょう!