「きびだんご」の駄菓子が団子じゃない理由とは!?まさかの北海道銘菓だった!

投稿日: カテゴリー 駄菓子


桃太郎でお馴染みの食べ物といえば「きびだんご」ですよね。

桃太郎といえば岡山を舞台にした昔話で、「きびだんご」も「吉備」と付くくらいですから岡山では有名なお菓子です。

街中の駄菓子屋で見かける「きびだんご」の駄菓子も岡山銘菓だと思う方も多いのではないでしょうか。

しかしこの駄菓子の「きびだんご」のルーツを調べたら、元は北海道銘菓だという事実にたどり着きました。

今回はこの「きびだんご」の謎に徹底的に追究してみたいと思います。

1.「きびだんご」の駄菓子が団子の形じゃない理由

まずは駄菓子の「きびだんご」の形が団子状ではない理由についてご紹介します。

あなたの中で「きびだんご」を思い浮かべてみてください。

桃太郎が腰に付けている巾着の中には、あの丸い「きびだんご」が入っていますよね。

つまり多くの方がきびだんごを「丸い団子」だと認識しているのです。

しかしここで駄菓子の「きびだんご」に視線を戻すとどうでしょうか。

駄菓子の「きびだんご」の方は何と!板状になっていますよね?

つまり岡山銘菓のきびだんごと、駄菓子の「きびだんご」は別物なのです。

板状になっている方のきびだんごは、そもそも岡山県のものではなく、北海道のメーカーが製造販売しています。

 

2.北海道と岡山の「きびだんご」の違い

それでは今度は北海道と岡山の「きびだんご」の違いについて確認してみましょう。

2-1.岡山の「吉備団子」

まずは皆さんご存じの岡山県のきびだんごから見てみましょう。

・歴史と名前の由来

きびだんごは漢字で書くと「吉備の団子」ということであり、「黍で作られた団子」ではありません。

ややこしくなりますが、桃太郎が巾着の中に常備しているのは「黍で作られた団子」であり「吉備の団子」とはまた別物なのです。

ちなみに桃太郎の舞台が岡山県というのも、現在ではあやふやになってきているという事実もあります。

では具体的に「吉備団子」のルーツはというと、岡山県岡山市内にある「吉備津神社」で古くからお供えに使っていた「きびだんご」が由来となっています。

やがてお供えで使っていたきびだんごを、安土桃山から江戸時代に掛けて、吉備津神社に参拝した方向けに売られるようになったことで、吉備の国の「吉備団子」と呼ばれるようになったのです。

 

2-2.北海道は「吉備団子う」

今度は北海道の「きびだんご」について歴史と名前の由来を見てみましょう。

・歴史と名前の由来

そこのメーカーのお話によると、北海道のきびだんごが初めて誕生したのは大正12年のこと。

北海道開拓にあたった屯田兵の携帯食をヒントに開発されたといいます。

そしてその年の大正12年には、多くの犠牲者を出した関東大震災が発生。

この屯田兵の開拓時の助け合いの精神と、関東大震災の復興の願いを込めて、「団結して助け合う」という意味から「起備団合」と付けられたのです。

 

3.懐かしい駄菓子「きびだんご」を食べよう

ここからは「きびだんご」の商品について具体的に紹介していきます。

スーパーやコンビニで見かけたら、ぜひ手に取って北海道の方の想いを感じ取ってみてくださいね。

 

谷田製菓 きびだんご

北海道のきびだんごは複数のメーカーが製造販売していましたが、現在は2社のみ。

「谷田製菓」「と「天狗堂宝船」が製造販売しています。

北海道のきびだんごを探している方は、こちらの2社で購入するのをおすすめします。

材料は麦芽水飴や砂糖、もち米や生あんなどで、オブラートに包まれていて、手で持って食べられるのが特徴です。

先ほどからご紹介しているように、北海道のきびだんごは板状になっていて、一口かじると強度の強さを感じられます。

チューイングキャンディ(ハイチュウ)をもう少し固くしたような感じと表現する方が多いです。

生地の中に練りこまれたあんこの味が、どことなく懐かしさを感じ、ほっとする味わいです。

幼少期によくおやつに食べていた方も、一度も食べたことのないという方も、この機会にぜひ食べてみてはいかがでしょうか。

 

・製造メーカー

製造メーカーは谷田製菓と天狗堂宝船の2社のみ。

谷田製菓は大正2年に創業、100年以上の伝統ある会社です。

商品のきびだんごは桃太郎と猿のイラスト、赤い幟に「きびだんご」と書かれています。

天狗堂宝船は昭和28年に創業、最初はカステラ業を営んでおり、きびだんごの製造を始めたのは昭和48から。

小さな子どもや若い女性にも楽しんでもらえるようにと、チョコレートやきな粉を混ぜたものも販売しています。

こちらのきびだんごのパッケージも、桃太郎と猿・犬が描かれており、どちらかというと現代風のデザインに仕上がっています。

 

・賞味期限

谷田製菓のきびだんごの賞味期限は製造から180

天狗堂宝船のきびだんごも賞味期限は製造から180となっています。

ある程度日持ちする上に、糖分やもち米が入っているので腹持ちが良く携帯食や非常食におすすめです。

 

・価格

田製菓のきびだんごの価格は1本120円(税別)

天狗堂宝船のきびだんごの価格は1本30円から50円(税込)となっています。

駄菓子にしてはお手頃な価格となっているのも、長く愛され続けいている秘密といえるでしょう。

 

4.まとめ

今回は北海道銘菓のきびだんごについてご紹介しました。

昔よく食べた方も、一度も食べたことがないという方も、きびだんごの魅力がたっぷり伝わったかと思います。

きびだんごに込められた名前の意味や、北海道の屯田兵の想いが詰まったきびんだんご。

家族や友人、恋人など、大切な方と一緒にきびだんごの美味しさを味わってくださいね。


「「きびだんご」の駄菓子が団子じゃない理由とは!?まさかの北海道銘菓だった!」への2件のフィードバック

  1. 「矢田製菓」ではなく「谷田製菓」です。北海道栗山町の老舗菓子メーカーです。
    大正12年に日本一きびだんごを開発したのも谷田製菓です。

    谷田製菓のホームページをご確認ください。
    http://www.kibidango.co.jp/

    1. ご指摘いただきましてありがとうございます!
      大変失礼いたしました。
      修正をさせていただきました。
      引き続き記事をお楽しみいただければ幸いです。

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